Parameter weighted image
卵は,黄身と白身でかなり緩和時間が異なるので,MRIの撮像例として,しばしば取り上げられます.NMR microcsopyでは,うずらの卵が使いやすく,各パラメタ強調画像は,MR画像を理解する上でとても良い例です.なお,密度強調像で,うっすらと見えていた黄身の微細構造は,勾配エコー画像では,より明瞭に描出されています.この黄身の微細構造は,T2とT2*によるものと思われます.なお,3枚のスピンエコー画像では,画像上下に,明るい部分が存在しますが,RFコイルのエレメントが近くにあることによるものです.
Vertical slice
3D Gradient echo image in the vertical plane, FOV: 32 mm cube, Matrix: 512 x 512 x 64
slice thickness: 0.25 mm, Pixel size: 62.5 microns square, TR/TE = 100ms/4.5ms, NEX = 8
<解説>
うずらの卵の鉛直断層です.黄身の中心から上の気室に向かって,胚が延びており,気室の部分では,磁化率アーチファクトが観察されています.
Horizontal slice
3D Gradient echo image in the horizontal plane, FOV: 32 mm cube, Matrix: 512 x 512 x 64
slice thickness: 0.25 mm, Pixel size: 62.5 microns square, TR/TE = 100ms/4.5ms, NEX = 8
<解説>
うずらの卵の水平断層です.白身の右の部分に,空孔があり,磁化率アーチファクトが観察されています.