第2章 小学校入学前(1953年1月~1959年3月)

生まれてから小学校入学までの最初の記憶は,七五三のときの記憶である(図2-1).この時,姉が7歳0カ月,兄が5歳4カ月,私が3歳10カ月だったので,一度に,七五三を行ったようである.

この時,七五三のお参りをしたのが,佐世保の八幡神社(亀山八幡宮)で,参道を,かなりの時間,歩いた記憶があるが,以前,母が,私があまり歩かなくて困った,と言っていたような気がする.確かに,あの参道を,着なれない服で歩くのは,あの年齢では大変だったと思う.

小学校入学前の記念となる他の写真としては,図2-2の幼稚園入園前の写真(5歳2カ月)がある.1歳上の,小学校入学前の兄が一緒に写っている.これは,自宅から歩いて2,3分のところに行って,父が撮影したものである.幼稚園のカバンと,上履き入れを持って写っている.兄は,小学校入学の時の服装である.私の服は,恐らく,兄が,七五三の時に着た服である.

このように,私は,兄のお下がりの服を,よく着ていたように思う.その後,4月には,佐世保市立白南風幼稚園に入園し,1年だけ在籍した.当時は,幼稚園は,1年だけ行くのが普通だったと思う.姉と兄は,私がまだ手がかかっていたこともあり,以前,近くの保育園に通っていた.

図2-1 七五三の写真(亀山八幡宮)      図2-2 幼稚園入園前の兄と一緒の写真

 

小学校入学前の写真としては,私が一番幼いときの写真(2歳頃?)(図2-3),幼稚園の時に,弓張岳にバスで遠足に行った時の写真(図2-4),1月頃に,父の会社の慰安旅行で,大宰府に行った時の写真などもある(図2-5).この時は,バスの定員か何かの関係で,子供は1人しか連れて行けず,姉と兄は,親戚の家に預けられて,私だけが行けたので,今でも,姉と兄には恨まれている.

図2-3 2歳頃の写真(祖母の実家へ行く途中) 図2-4 幼稚園の遠足    図2-5 大宰府旅行